京都大学自転車競技部は、大学から競技をはじめた選手が中心ですが、地道な努力と経験を積み重ねていくことで主要レースでも結果を残してきました。
選手としてのステップアップ
基本的にはロードレースを中心に活動します。
日本学生自転車競技連盟(学連)主催のRCSシリーズレースを中心に参戦します。学生最大のレースであるインカレで結果を残すことを目標に、ステップアップしていきます。
1年目春
競技用自転車に慣れる
競技用のロードバイクは同じ自転車とはいえ街乗り用のものとは大きく異なります。まずは安全のための交通ルールや手信号などの合図を覚えたうえで、独特の前傾姿勢、ペダルの脱着(力を効率的に伝達するためシューズとペダルを固定して走行します)などに慣れることから始めましょう。 慣れるまでは部員が必ず練習に同行しサポートします。今日は早速新入生が練習体験に来てくれました!
— 京都大学体育会自転車競技部 (@kcrt_dbb) March 11, 2017
近場の練習スポット、将軍塚へ!
ロードバイクに乗るのも初だった模様。初めての峠は相当きつかったそうです。 pic.twitter.com/M2p2sbJM7j1年目夏
練習量を確保する
大学生活のリズムもつかめてきたところで、練習する時間を確保していくことが求められます。講義やアルバイト等との時間設計を工夫し、練習時間を確保し基礎体力をつけていきましょう。日本学生自転車競技連盟(学連)主催のRCSシリーズレースのみならず、市民レースなどにも積極的に参加し、自転車競技の経験を積んでいきます。
今日のレース風景です。
今日のレースはクリテリウムと言って短い距離の周回コースを何周もするレースです! pic.twitter.com/ik6zbh3gqk— 京都大学体育会自転車競技部 (@kcrt_dbb) April 15, 2017
1年目秋
強度を上げる
強度を意識したトレーニングも加えていきます。インターバルトレーニングなど、短距離の練習やローラー台を利用したトレーニングも加えていきましょう。
1年目冬
距離を乗り込む
冬季は距離を乗り込むことが主となります。毎年、和歌山県白浜で10日間の合宿も行います。このころになると上回生との練習にもついていけるほど力がついているはずです。
今日から春合宿がスタートしました!
初日は大学から合宿地の和歌山県白浜まで240kmを自走しました!
レースシーズンに向けて実りある日々にしたいと思います! pic.twitter.com/nRNzwnU7tl— 京都大学体育会自転車競技部 (@kcrt_dbb) February 21, 2018
2年目春
練習強度とコンディション調整
例年3月ごろからロードレースシーズンが始まります。春合宿までにつけた力をレースで生かせるよう、練習強度を上げると同時に、出場するレースに合わせてコンディションを調整していきます。
2年目夏
クラス2へ昇格
RCSシリーズのクラス3で昇格基準を満たすとクラス2に昇格できます。これがインカレへの出場資格となるので、2年目でインカレに出場するためには8月上旬のレースまでに条件を満たす必要があり、これを目標に2年目のシーズンを設計します。
3年目以降
インカレを目標に練習や各種レースに参戦
クラス2昇格後は、学生最大の大会となるインカレで結果を残すことをベンチマークとしながら各種大会に参戦します。主要レースで完走すること(ロードレースは先頭からある程度遅れるとDNF(途中棄権、足切り)となる)、そして入賞することが目標に、練習に励みます。
練習について
選手各個人はそれぞれの目標と状態に合わせて練習を積み重ねていくこととなります。
練習風景動画
選手: 松山、新谷、岡本
撮影場所:江文峠
練習メニュー
ある選手のとある週の練習メニューです。はじめから長距離の練習に対応するのは難しいですが、練習を積み重ねていくことで力はついていきます。
練習スケジュール例1
- 月:休息日
- 火:美山(100㎞)
- 水:花折峠(50㎞)
- 木:ローラー台での練習
- 金:江文峠〜花背峠(50㎞)
- 土:今津(70㎞)
- 日:山中峠×3(30㎞)
練習スケジュール例2
自転車に装着されたパワーメーターや心拍数系からのデータをもとに練習メニューを組み立てる選手もいます。
- 月:休息日
- 火:ビッグギア,SFR
- 水:アクティブリカバリー
- 木:乳酸閾値,無酸素
- 金:アクティブリカバリー
- 土:全体練習
- 日:LSD
日々の選手の練習メニューは京都大学自転車競技部練習日誌からご覧いただけます。